現代社会の諸課題と政治?行政?公共政策[担当:渡邉 有希乃]
ゼミナール名称 | 現代社会の諸課題と政治?行政?公共政策 |
研究テーマ | 私たちの生活する現代社会には、様々な社会問題や社会課題があふれています。
このゼミでは、それらの問題?課題についてよく知るところから始め、それと政治や行政がどのように関わっているのか、その解決のためにどのような政策が用意されているのかを調査し、理解していきます。最終的には、その議論を踏まえたうえで、社会課題に対する新たな解決策を学生それぞれで検討し、提案することを目指します。 |
ゼミナール所属 | 法学部政治学科 |
学修内容 | このゼミでは、学生の希望をもとにしながら、学生主体で活動計画を設計しています。ただし、2年間を通じた基本的な学修の流れは、おおむね以下の通りとなります。
入ゼミ後、まずはテキストの輪読とそれにもとづくディスカッションを行い、公共政策についての基本的な考え方を学びます(2022年度?2023年度は、松田憲忠?三田妃路佳編『対立軸で見る公共政策入門』をテキストに採用しました。テキストは、担当教員が複数の候補を提示したうえで、最終的には学生の希望で決定しています)。輪読の発表担当は3年生が中心となりますが、ディスカッションには4年生も参加します。 その後、夏休みの直前からは具体的に研究を進める段階に入ります。3年生は数グループに分かれて政策調査研究を、4年生は個人研究を進めます。ゼミの時間中には、数週間に一度のペースで各自の研究経過を報告し合い、担当教員からのフィードバックを行うとともに、ゼミ生間でもコメントを出し合って研究のブラッシュアップに活かします。 年度末には、3年生のグループ研究、4年生の個人研究ともに、口頭での最終報告を行って1年間の研究を締め括ります。 なお、研究の題材とする社会課題(研究テーマ)は、学生それぞれで関心のあるものを選択しています。これまでに扱った研究テーマは以下の通りです(一部抜粋)。 【3年次グループ研究】 農業政策;過疎地の活性化?地域振興;児童虐待;LGBTQ;?育ての孤?化 など 【4年次個?研究】 ふるさと納税;インフラ老朽化;少子化問題;都市部のコミュニティ問題;減災?防災;教員の労働環境 など |
ゼミ生の人数 | 【2期生】4年生11名(政治学科8名、法律学科3名) 【3期生】3年生11名(政治学科4名、法律学科7名) |
開講日時など | 毎週 金曜日5限 |
卒業論文?卒業研究 | ゼミ修了の条件として「4年次での学修の成果を何らかの形にまとめて提出すること」を課しています。
基本的には、4年次に取り組んだ個人研究の成果を1万字程度の論文にまとめて提出することを求めますが、学生からの申し出に応じて、これを20分程度のプレゼンテーション動画の制作に代えることも認めています。また、学生からの提案次第で、他の形式による成果報告も柔軟に受け入れる用意があります。 いずれにしても、「自分が調べ?考えたことに対して、他人にわかりやすく伝えるための形式を与える」という経験をすることを重視しています。 |
サブゼミナール | ゼミの正規の開催時限である金曜5限の直後、金曜6限をサブゼミに設定しています。
議論が盛り上がった場合に終了時刻を少し延長したり、グループワークに集中して取り組みたい学生が居残りして作業をしたり、就活等の情報交換のために学生同士でおしゃべりをしたりなど、臨機応変に活用しています。 また、グループ研究や個人研究を進めるための各自の作業は、ゼミ外の時間で行ってもらっています。 |
ゼミナール合宿 | 2022年度の開講以来、現時点では、ゼミ全体での泊まりがけの合宿が企画されたことはありませんが、
毎年夏休みに、学生主体の宿泊イベント(任意参加)が実施されています。 |
対外活動など | 2022年度の開講以来、2年連続で、担当教員の出身ゼミ(早稲田大学政治経済学部 縣公一郎ゼミナール)との合同ゼミや、さいたま市役所の職員の方々を講師にお迎えした政策ワークショップを開催しています。
また2023年度前期には、人事院の若手職員の方を講師にお迎えした、キャリアに関する講演会も開催しました。 |
OB?OGの進路 | 民間企業、旧公社?旧公団系の企業への就職、大学院進学など様々です。 |
OB?OG会 | 2023年度(2024年3月)に、はじめての卒業生を送り出しました。
まだ若いゼミのためOB?OGの人数は多くありませんが、2024年度以降はOB?OG会も開催していく予定です。 |
教員紹介 | 専門は行政学?政治学で、専修大学では「行政学」と「地方自治論」の講義を担当しています。
より具体的には、行政組織による「公共調達」の活動について研究を続けており、とりわけ、公共工事の実施を民間企業に任せる際の行政組織の働きに関心があります。 私たちが日ごろ利用する道路や橋は、その多くが行政の手によって作られ、管理されていますが、実際に建設工事を行うのは、民間の建設会社です。税金を無駄遣いせず、それでいて良質な工事をしてもらうための制度や取り組みについて、日々勉強しています。 また、学生時代は大学の交響楽団にも所属し、コントラバスを弾いていました。今では楽器を演奏する機会もほとんど無くなってしまいましたが、課外活動に熱中した学生時代の経験は、卒業後の人生の支えになっているとも感じます。学業と課外活動との両立を頑張る、すべての学生を応援しています。 渡邉 有希乃[専修大学研究者情報システム] |
[2024年3月掲載]