刑法ゼミナール[担当:佐々木 和夫]
ゼミナール名称 | 刑法ゼミナール |
研究テーマ | 刑法学の諸問題 |
ゼミナール所属 | 法学部法律学科 |
学修内容 | 教員の目がゼミ生全員に行き届く少人数ゼミですので、各人の志望や適性等に留意しつつ指導を行なっています。とりわけ、基本事項の正確な把握と論理展開能力およびレジュメ?答案作成能力の錬成に力を入れていますので、卒業時には、全国どこに行っても通用する水準でレジュメや答案を作成することができるようになります。
教材は、石川才顯?船山泰範編集『別冊法学セミナー?司法試験シリーズ?刑法Ⅰ〔総論〕』?『同Ⅱ〔各論〕』(第3版?日本評論社)を主たる教材としています(購入する必要はありません)が、各種公務員試験(裁判所事務官試験?家庭裁判所調査官補試験等)や大学院入試問題等についても、学問的に良質な問題は、適宜教材としています。 ゼミの展開は、ゼミ生が毎回問題を選択し、発表担当(レジュメ作成)者および答案担当(論述式答案作成)者を決め、この2名が相互に司会をしつつ、全員で討論や答案等の検討を行なっています。 さらに、夏休みと春休みに、各二泊三日のゼミ合宿(合宿も正規のゼミです)も行なっています。 |
ゼミ生の人数 | 一学年あたりの人数は、平均4名程度です。近年は、ゼミを実施する際の3年生と4年生とを合わせて(聴講生を含めて)も3?8名であり、かなり少人数です。
具体的な内訳は、2023(足球365比分_365体育投注-直播*官网5)年度 は、4年生3名(女3)?3年生1名(女1)?2年生3名(2024 年度に正規のゼミ生となる聴講生等 : 男2?女1)です。 |
開講日時など | 毎週、月曜日4時限目です。 |
卒業論文?卒業研究 | 卒業研究?卒業論文は、特に研究したい人や論文を書きたい人がいれば指導をします。義務とはしていません。 |
サブゼミナール | かつては実施していた期もありましたが、近年は実施していません。しかし、適宜、希望者のみで、次回発表するゼミの問題文などについて検討会をしたりしています。 |
ゼミナール合宿 | ゼミ合宿は、毎年、春休みと夏休みの年に2回実施しており、特段の事情がない限り、全員参加です。
ゼミ合宿には、毎回卒業生が参加して下さり、その内訳は、毎回弁護士1?3名程度の他、合宿時期や合宿地によっても異なりますが、各種公務員(検察事務官や市役所職員等)、司法試験合格者(合格直後で最高裁判所司法研修所に入る直前の者)、大学教員(刑法や刑事政策担当)、大学院修了の法律事務所?民間企業就職者、大学院院生(東京大学法科大学院等)なども参加しており、これらの卒業生から個別に指導や助言を受けたり様々なお話を聴くことにより、大学での講義や生活では得られない広くて印象に残る智見を得ることができます。 合宿地やホテルは、3年生が中心となって決め、近年は、箱根や京都での開催が続いています。その他の場所としては、伊東、鎌倉、熱海や会津で複数回の他、日光でも実施しています。 |
対外活動など | 特に行なっていません。 |
OB?OGの進路 | 旧司法試験合格2名(4年次現役?卒業年合格)、法科大学院進学4割(中央大学?明治大学?上智大学?早稲田大学?東京都立大学法科大学院を中心(各3名以上進学)に、法政大学?関東学院大学?獨協大学?学習院大学?千葉大学?慶應義塾大学?東京大学法科大学院等)、大学院進学0.5割(専修大学?日本大学大学院)、公務員任官2.5割(市役所を中心に、政令指定都市(横浜市等)?検察事務官?裁判所事務官?国税専門官?文部科学省(国立大学職員)?厚生労働省等)、民間企業2.5割(出版社?野村証券?大和証券?JR東日本?千葉銀行?大塚商会?外資系商社?法律事務所職員?IT関連企業等)です。なお、旧司法試験現役合格者は、ボストン大学ロースクールも修了して太陽光?風力などの再生可能エネルギーを始めとする海外プロジェクト?ファイナンス案件に従事し、外国法共同事業事務所として国内最大規模のベーカー&マッケンジー法律事務所の共同代表パートナーに若くして就任しており、その同期生も、中央大学法科大学院修了後、司法試験合格者の中から全省庁合計で5名だけ採用された「Ⅰ種相当試験」に(私大法科卒ではおそらく1人だけ)合格してキャリア官僚として任官するなど、全国最高水準での活躍をしている卒業生もいます。 最近は、ゼミ生の数が少ないため、具体的に示しますと、2022年度は、公務員任官2名(いずれも政令指定都市である千葉市?大阪市)、上智大学法科大学院進学1名、2023年度(2024年3月卒業予定者)は、長田広告株式会社(総合広告業)合格?内定1名、栃木県信用保証協会(準公務員)合格?内定1名、早稲田大学法科大学院進学予定者(明治大学?中央大学法科大学院も合格)1名、また、卒業生は、2021年度に弁護士登録1名(中央大学法科大学院修了)、2022年度も弁護士登録1名(早稲田大学法科大学院修了)、2023年度は司法試験合格3名(各々予備試験合格、明治大学法科大学院修了、東京都立大学法科大学院修了)です。 |
OB?OG会 | ありません。ただし、ゼミ合宿では、同期や期の近いゼミ卒業生が誘い合って参加することもあるため、そのような時には、小さな同窓会のような雰囲気になります。 |
教員紹介 | 主たる研究分野は、錯誤論と明治期以降の日本刑法史ですが、ストーカーや性犯罪についても手を広げていました(実行犯をしていたわけではありませんので、勘違いをしないで下さい f(^_^;))。
趣味?稽古事は、かつては将棋(高専時代に県名人と紙一重)や武術の道場通い?クラシック音楽(コンサート通いおよびレコードでの歴史的名演鑑賞)?映画鑑賞(名画座通い)?寄席通い等でしたが、現在では、美味しいものの食べ歩き?美術品鑑賞(日本画?洋画?陶磁器?木彫で、一部蒐集も含む)等です。 また、こうした経験や嗜好が、研究や教育方法にも影響を及ぼしています。とりわけ教育に関しては、基礎の反復練習と基礎からの積み上げがなければ、元々恵まれた素質や環境がない限り大成しないと考えており、ゼミ生や演習科目の学生に対しては、先走った勉強をさせないで、基礎から積み上げさせる指導をしています(このため、一般的な指導方法とは必ずしも一致せず、質問があった場合には、その学生の能力?勉学環境を考慮しつつ指導し、履修モデルについても、憲法、民法、刑法の基本三法以外の履修は極力後回しにするよう、助言しています)。この指導方法の当否は、本ゼミで指導を受けた学生達が実績で示しているものと考えています。 なお、研究等の詳細については、佐々木 和夫[専修大学研究者情報システム] も参照して下さい(4月上旬に更新予定です)。 |
HP | 現在、作成中です。春以降にできるかと思います。 |
その他 | 本ゼミは、ゼミの性格や教育方針の他、集まってくるゼミ生についても誤解をされることが多いため、以下に補足をさせていただきます。
まず、本ゼミは、最初から優秀な学生達が大勢集まってくるゼミではありません。様々な目的を持って入ってきたゼミ生達が相互に切磋琢磨し協力し合いながら力を付けていくゼミです。 また、入ってくる学生の履修モデルも、法科大学院進学プログラム(旧法曹コース)が多いと思われがちですが、むしろ、公務員モデル(旧公務員コース)に在籍してゼミに入ってくる学生が多く、それは、 担当教員が学生にお薦めしているモデル(コース)でもあります。そもそも、大学においては、趣味や稽古事なども含めた幅広い活動を通して広くて深い教養を身に付けることが大切であると考えていますので、1年生から法曹のみに特化した(しかも、法曹志望者のみが集まった、ごく限られた人数での)学習は好ましくなく、むしろ自分の生き方や価値観に合った科目や先生を選んで(または探して)基礎からじっくりと学習することのできる(しかも、同じモデル(コース)で接する友人達にも様々な進路志望があって、視野が広がる)公務員モデル(コース)や企業法務モデル(コース)に在籍して幅広く学習しつつ、自分に合った進路決定をすべきであると考えています。 そのため、ゼミにおいては、単に勉学面について学べば足りるとするのではなく、広い教養を身に付けつつ、何よりも、社会人として必要な常識等についても学んでいただきたいと思っています(その有用性については、1号館地下1階の佐々木和夫ゼミナール掲示板に吊るしてある『佐々木ゼミ論集』各号の各種随筆等をご覧下さい)。 なお、以下に掲載するゼミ合宿の写真は、本ゼミの特徴を表わしているものです。ゼミ合宿には、毎回、弁護士等の先輩達が自腹を切って参加し、先輩達が指導を受けたときの水準で現役ゼミ生達に指導をしてくれます。近年、担当教員の指導が甘くなっておりましたので、ゼミ合宿におけるゼミの時間は、大学での指導を超える緊張感が生まれ、2日目の午後になってようやくその緊張から解放されて、観光に出ることができます。ただし、食事の時間や懇親会の時間には、先輩達が現役ゼミ生達の求めに応じ、勉強以外の様々なことについても優しく教えてくれますので、期を超えた繋がりの強いゼミとなっています。さらに、担当教員は、合宿地の歴史や文化などに接することを推奨しており、懇親会用の飲食物も、できるだけその地方の名産のお菓子や果物?お酒などを購入するようにしています。 佐々木和夫メールアドレス:thj0570@isc.senshu-u.ac.jp |
[2024年4月掲載]