イギリス文学ゼミナール[担当:道家英穂]
ゼミナール名称 | イギリス文学ゼミナール |
研究テーマ | 英文学作品のイングリッシュネス(イギリスらしさ)
|
ゼミナール所属 | 文学部英語英米文学科 |
学習内容 | イングリッシュネスを体現した文学作品を読み、イギリスの文化や社会を知ると同時に、普遍的な人間の生き方について考えます。 昨年度は、名門貴族に全身全霊で仕えた執事の悲哀を描いた、カズオ?イシグロの『日の名残り』(1989)を取りあげました。日本生まれのイシグロによる、いかにもイギリス的なこの小説は、発表当初から驚きをもって受けとめられ、2017年のノーベル賞受賞につながります。原文を翻訳も参照して読みながら、古き良きイギリスとはなにか、イギリスの階級制度の問題点、主人公スティーブンズが主張するイギリス人の品格を日本人の立場からどうとらえるか等のトピックについて皆でディスカッションしました。 今年度は、最もイギリスらしい作家とされ、卒業研究でも人気のあるジェイン?オースティンの作品のなかから、元祖ラブコメと言われる『ノーサンガー?アビー』(1817)を取り上げます。結婚は愛かお金か?結婚相手の理想のタイプは現代と異なるか?など19世紀初めのイギリス中上流階級の恋愛観、結婚観などの価値観を皆で議論します。 ゼミと平行して、各自、卒研を見据えてテーマを決め、レポートを書きます。こちらからのフィードバックを通じて卒業研究に発展させます。 |
ゼミ生の人数 | 3年4年合同で、15,6名。 |
開講日時など | 毎週月曜日3限
|
卒業論文?卒業研究 | イギリスの文化や文学をテーマに論文を書きます。文化をテーマにする場合も、文学作品を題材にとりあげることにしています。
過去の卒論の例 「『ジェイン?エア』に見られる新しい女性像」 「『不思議の国のアリス』から読み取るヴィクトリア朝文化」 「『嵐が丘』から読み取るヒースクリフの人物像と愛のかたち」 「『ノーサンガー?アビー』に見る女性像」 「「クブラ?カーン」とコウルリッジの芸術観」 |
ゼミナール合宿 | 夏休みにセミナーハウスで行うことが多いです。
|
OB?OGの進路 | IT系、金融機関、流通、福祉、中高教員など。
|
教員紹介 | 大学院を出てすぐ専修大学に就職し、35年以上務めています。新任の頃、学生とは友達のような関係でしたが、今も友達のような関係です(と私の方は思っています)。
道家 英穂[研究者情報データベースへ] |



[2023年3月更新]