2022年 年頭所感－尾池学長

　創立30周年を機に設定した中長期ビジョンの第1次中期ビジョンでは、社会の諸課題解決に活用できる知識?技能を修得した人材の育成を目指し、地域社会の知的基盤を支える存在として教育研究活動を推進していきます。

中長期ビジョン（2020～2024年度） １　社会の諸課題解決に活用できる知識?技能を修得した人材を育成する ２　教育研究活動を充実させる ３　学習の質を向上させる環境を整備する

　Society 5.0時代に向けた人材育成、持続可能な開発目標（SDGs）への知的創造に向けて、時代の変化と社会の要請に応じ、建学の精神「社会に対する報恩奉仕」と21世紀ビジョン「社会知性の開発」に基づき、独自性を発展的に実現するため、本年4月には理工学部と人間学部の教育課程を新編します。
　理工学部では、生物科学科と食環境学科を発展的に統合することで、多様な生物の構造と機能を解明し、生物資源とそれを育む豊かな環境を保全する「海洋生物?環境」、「動物?植物」、「微生物?生命分子」、「自然科学」の4コースで構成する生物科学科に新編します。
　工学系の2学科は、モノとヒトの動きから集積したデータに基づいて新たなモノやシステムを創造する機械工学科と情報電子工学科に新編します。両学科では学びの横断化を進め、今後の産業界や社会に必要不可欠であるIoT、AIおよびロボットなどの技術について複合的な基礎知識を備えた次世代エンジニアを育成します。
　人間学部人間文化学科では、一人ひとりの将来の志向にあわせて選択できる「異文化理解?芸術文学」、「地域社会支援」の2コース制に新編し、地域社会の文化的創生を担う人材を育成します。
　昨年情報マネジメント学科を新設した経営学部では、ヒト?モノ?カネの動きから集積したデータを社会科学的に意味づけ、価値の高い情報として世界に発信する情報マネジメント学科と、地域に根ざした問題解決型の経営学科が共存する新体制の構築を強力に推進しています。
　これらの教育課程プログラムの価値創造を持続的に推進することで、石巻専修大学は社会知性で地域社会を共創する「地域に根ざして世界に尖がった大学」を目指します。
　本年も皆様方のご支援?ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。