2023.02.10 Fri
人間文化学科トピックス一覧

【人間文化学科】卒業論文?研究報告会を開催しました

足球365比分_365体育投注-直播*官网5年2月2日(木)?3日(金)に人間学部人間文化学科の卒業論文?研究報告会が開催されました。
卒業論文を提出した学生は「ことばと芸術文化」分野と「生活と地域文化」分野に分かれて、それぞれ書き上げた卒業論文を発表しました。1人当たりの持ち時間は15分(発表10分+質疑応答5分)。その持ち時間を有効に使い、各自の調査やその結果から導き出した提案等を発表しました。
質疑応答では、参加者から鋭い質問が出るなど、活発な意見交換も行われました。
IMG_3931<ことばと芸術文化分野>

IMG_3958<生活と地域文化分野>

発表を行った学生の所属ゼミナールおよび卒業論文?研究テーマは下表のとおり。
※学生氏名は、個人情報保護の観点から非公表とさせていただきます。
※研究テーマは発表を行った順で掲載しています。


<ことばと芸術文化分野>
所属ゼミナール
研究テーマ
長谷川ゼミ 日本プロ野球における戦力的格差
長谷川ゼミ 外国の学校教育から考える日本の学校教育 ―外国の学校教育の事例から考察する日本の学校教育―
長谷川ゼミ 動名詞と不定詞の使い分け―用法をめぐる議論を中心に―
根本 ゼミ 「ウィザーディングワールド」シリーズにおける「成功者たち」 ―ホグワーツ魔法魔術学校の四つの寮とのかかわりで
根本 ゼミ 「アーサー王物語」のイメージ ―サー?トマス?マロリー『アーサー王の死』と青少年向け作品を比較して
輪田 ゼミ 台湾の足球365比分_365体育投注-直播*官网初期対策と感染者増加後の政府の支援策
輪田 ゼミ 『原神』が爆発的にヒットしたのはなぜなのか
大縄 ゼミ 高校英語教科書のコミュニケーション活動のタスク性と動機づけ
大縄 ゼミ 日本は英語を公用語にするべきか―英語公用語化の是非―
大縄 ゼミ 韓国と日本の中学校英語教科書比較 ―活動内容と難易度を中心に
目黒 ゼミ
現代アメリカにおける宗教保守―福音派キリスト教と「性」
目黒 ゼミ eスポーツ成長の考察 ―教育機関の e スポーツ参画を中心に
目黒 ゼミ アメリカ公民権運動の考察―バイヤード?ラスティンを中心に
松﨑 ゼミ 小説における「語り手」の問題
松﨑 ゼミ コンテンポラリー?ダンスと聖なるもの
遠藤 ゼミ 『ダンス?ダンス?ダンス』―「僕」の孤独と空虚(喪失) について―
遠藤 ゼミ 「桜の森の満開の下」における女の行為や心情、正体についての考察
遠藤 ゼミ 中原中也の詩想変遷―ダダイズムから象徴主義にかけて
<生活と地域文化分野>
所属ゼミナール
研究テーマ
惠原ゼミ 経頭蓋直流電流刺激の電極に関する研究
山内ゼミ 小学校の通常学級における児童及びクラスに対する 応用行動分析学に基づく実践的支援の論文調査
山内ゼミ 大学生の性格特性と環境配慮行動の関係性
山内ゼミ ストレス緩和と脳の働き
山内ゼミ 主観的時間とストレスの関係性
西方ゼミ スマホのわれわれに与える影響―アンデシュ?ハンセン『スマホ脳』に依拠して
西方ゼミ フィンランドの教育について―岩竹美加子『フィンランドの教育はなぜ世界一なのか』 に依拠 して
西方ゼミ 発達障害「グレーゾーン」について―岡田尊司『発達障害 「グレーゾーン」』 と本田秀夫『子どもの発達障害』 に依拠 して―
杉浦ゼミ 地域への愛着と定住意欲の関係性―石巻専修大学の学生に対するアンケート調査から
杉浦ゼミ 児童館の役割に関する研究―中高生に対するインタビュー調査から―
杉浦ゼミ 大学生のボランティア活動に関する意識調査―石巻専修大学人間学部学生を対象に
杉浦ゼミ 石巻地区青年文化祭の歴史と課題―資料とインタビュー?アンケート調査から―
杉浦ゼミ 大学生の震災観に関する調査―石巻専修大学人間文化学科学生に対するアンケートから
杉浦ゼミ 地域社会におけるこども食堂の意義―千葉県船橋市「キタナラ子ども食堂」を事例に
野島 ゼミ 若年世代のスマートフォン依存傾向における悪影響と対策
野島 ゼミ 食物アレルギー疾患の増加と原因~予防と対策~
野島 ゼミ 犬猫の殺処分?虐待をめぐる現状と対策―日本とドイツの取り組みを中心に
野島 ゼミ 障害者用駐車スペースの適正利用化にむけて
野島 ゼミ チケット転売の効果的な対策に向けて:日本と諸外国の規制から
庄子 ゼミ SNSを用いた情報発信が与える 、 観光行動への影響
庄子 ゼミ コロナ禍及び収束後におけるマイクロツーリズムに対する観光ニーズの変化
庄子 ゼミ お土産パッケージの色と購買意欲の因果関係
庄子 ゼミ 震災伝承施設における学習効果の一考察

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<卒業論文提出者の感想>
■畠山 友香さん(人間文化学科4年次 宮城県石巻好文館高等学校出身)  
①卒業論文のテーマ?研究内容
「大学生の震災観に関する調査 ―石巻専修大学人間文化学科学生に対するアンケートから―」です。
②そのテーマを選んだ理由
?石巻専修大学が実際に震災を経験した学校であること
?震災の記憶が風化していると答えた人が8割であるというデータがあること
?3年ゼミ活動で石巻市内の震災伝承施設を訪問した際、「伝承の新しい担い手がなかなか生まれない」という課題を知ったこと
以上のことから、「震災を経験した世代」から「震災を知らない世代」に体験を継承していくことが震災を風化させないために重要であると考えました。ここで、現在の大学生が震災や震災伝承についてどう考えているのか疑問に思ったため、大学生を対象としたアンケート調査を行おうと考えました。
③卒業論文?卒業研究で苦労した点
?アンケート内容の作成
?回答の考察
の2つです。
アンケートの内容は、震災の伝承について、風化について、防災意識について答う内容にしました。特に風化については、震災当時の辛い記憶についてを問うものだったので配慮しましたが、先行研究では見られなかった大学生のリアルな意見を聞くことができました。加えて、被災県と回答の関連性を見ることができた、とても有意義な調査であったと考えています。
④卒業後の目標
対人職への就職が決定しているので、毎日笑顔と思いやりを忘れず、一日でも早く立派な社会人になれるよう、日々勉強していきたいと思います。


■澤田 大弥さん(人間文化学科4年次 宮城県小牛田農林高校出身)
①卒業論文のテーマ?研究内容
私の卒業論文のテーマは、「中原中也の詩想変遷 -ダダイズムから象徴主義にかけて-」です。中原は、1910年代のヨーロッパで発生した芸術思想であるダダイズムの影響を受けた有名な日本詩人の一人ですが、次第に詩のスタイルはダダイズムから象徴主義へと移行していきます。なぜ、中原の詩作がダダイズムから象徴主義へと移行したのか、また、ダダイズムの影響が象徴詩移行後の詩作にも残存しているのか、残存している場合、実際の詩作にどのような形で表出しているのかを問題点として、研究を行ないました。
②そのテーマを選んだ理由
中原のダダ詩と象徴詩の二つを比較した際、詩の定型や表現が大きく異なっているように感じ、中原が象徴主義へ移行した動機は何かという疑問を持ったことが、卒業研究のテーマを決めたきっかけです。後に、ダダイズム時の詩作や思想が、象徴詩にも影響を与えているのではないかと論理を展開していき、最終的に上述の論文テーマで決定しました。
③卒業論文?卒業研究で苦労した点
詩を客観的に分析することが、最も苦労しました。普段から詩に対し、分析ではなく鑑賞という立場で接していたため、どうしても主観的な解釈に偏ることが多々ありました。
④卒業後の目標
卒業後は家電量販店に就職します。文学との関係はないものの、今回培った客観的な分析や考察といった経験は、顧客の立場に寄り添った商品の提供、提案に役立つものと考えています。卒業後も、勤勉であることを心掛けます。