2024.02.19 Mon
機械工学科トピックス一覧

【機械工学科】学生インタビュー!大学で学んだ知識をいかして宇宙開発の発展に貢献したい

理工学部機械工学科で学ぶ武田 実桜さん(4年次?山形県山形北高等学校出身)。 憧れの宇宙部品関連企業に内定し、宇宙開発の発展に貢献したいという夢を現実にした武田さんに、これまでの大学生活を振り返ってもらいました。(内定先:HIREC株式会社)
武田さん⑤▲機械工学科4年次の武田さん
Q.石巻専修大学に入学したきっかけを教えてください。
幼いころから宇宙開発の分野に興味があり、ロケットエンジンについて研究する尾池守研究室で学びたいと思い、入学を決めました。
Q.入学したばかりの頃はどのような学生でしたか?
1年次はほとんどオンライン授業で、大学の人たちと交流する機会が少なかったのでコミュニケーションを取ることに苦戦していました。もともと積極的なタイプではないので、まずは話せる人を作ることに必死だったと思います。

Q.入学した頃と現在で変化があった場合、どんなことがきっかけで変わりましたか?
これといって大きな出来事はないですが、大学生活を通して自分の気持ちや考え方は、大きく変わりました。 一人暮らしをしてみて、これまで両親や家族に頼っていた実家での生活が、どれだけありがたいものだったのかを深く実感しました。 大学生になってから以前よりも増して、家族の誕生日やお祝いごとなどを大切にして、家族に感謝の気持ちを表しています。
 Q.4年間で一番力を入れて取り組んだことや成長を実感している部分を教えてください。
実験?実習の授業です。 機械工学科は実際に機械を使って何かを製作?実験する授業が多く、座学で学んだ専門的な知識が形や結果として残り、より深く理解することができました。 1年次から3年次まで、授業のたびにレポートを作成していました。授業を重ねるごとに、自分なりの考察を加えられるようになり、成長を感じています。
Q.学業以外で力を入れて取り組んだことがあれば教えてください。
アルバイトです。業務内容をこなしていくことで学べることや、身についていくスキルももちろん大事だと思いますが、お客さんや一緒に働く従業員の人たちとの関わりも大切にしていました。
    Q.どのようなアルバイトを経験されましたか?
お弁当屋さんや、居酒屋でのアルバイトをしていました。コロナウィルスの影響を大きく受けてしまい、収入に差が出てしまい大変だったこともありましたが、とても楽しかったです。
武田さん③▲尾池教授(右)の研究室でロケットエンジンについて研究
就職活動について
Q.就職活動を開始したのはどのくらいの時期ですか?
3年次の夏頃です。 本格的に就職活動を開始したのは、3年次の後半でしたが、それまでは、気になった企業へインターンシップなどに参加していました。
Q.企業はどのように選びましたか?
企業研究やインターンシップなどを通して、自分がやりたいことを1番の軸として考えました。
Q.就職活動を振り返って苦労した点を教えてください。
面接対策です。これまで経験した面接試験とは全く違うものなので、対策本を買って読んだり、先生にアドバイスをいただいたりしながら、自分なりに様々な質問を想定して答えられるように準備しました。
Q.就職活動での自分の強みと感じるところは?
こだわりの強さだと思います。 性格的に優柔不断なところがあり、普段、物事を決める時には、他人に判断を委ねてしまうことが多いのですが、就職活動に関しては、本当に自分のやりたいことを選ぼうと、納得いくまで考えました。最後まで自分の軸を曲げることなくやり遂げられたのも、選んだ仕事に対するこだわりが強かったからだと思います。
Q.将来の目標を教えてください。
卒業後は、宇宙開発関連企業で品質検査職として働きます。 まずは新しい環境での生活に慣れ、働いていく中で様々な知識を身につけたうえで、今後の宇宙開発事業の発展に少しでも貢献できるようになりたいです。

卒業研究について
武田さん④▲卒業研究発表の様子
Q.所属の研究室と選んだ理由教えてください。
極限流動研究室に所属しています。入学当初から、尾池研究室で航空宇宙工学など宇宙開発の分野に関わることを学びたいと考えていましたので迷わず選びました。
Q.卒業研究について教えてください。
テーマ「極低温フローティングリングの流動特性—画像解析に基づくキャビテーション領域の同定—」
極低温ハイブリッドジャーナル軸受(HJB)の軸受すきま内の流動特性を把握するために、HJBを模擬した透明フローティングリング(CFR)の内面に288個のディンプル状テキスチャを有するCFRsを用い、液体窒素可視化流動実験を行いました。 CFRs実験で得られた画像データを解析することで、すきま内面のキャビテーションクラウド発生領域を同定し、リング内面に占めるキャビテーション領域占有率(Ac)を算出しました。Acに及ぼす入口キャビテーション数の影響を比較?検討した結果、考案した画像解析の妥当性を確認することができました。

武田さん②▲宇宙開発分野を研究
 Q.最後に、石巻専修大学の魅力をお願いします。 
石巻専修大学は、学生数が少ないので学生同士の交流がしやすいです。 また、先生方も優しい方が多く、質問だけでなく、たわいのない話をしに先生のところへ行くこともよくあります。 そんな環境だからこそ、色々なことに挑戦できるのかなと思います。 大学の4年間は本当にあっという間です。自分のやりたいことと向き合って、より楽しめる方を選んでください。大学生、学業はもちろん大切ですが、なによりも「楽しんだもん勝ちです!」 
武田さん①▲先生との距離が近く相談しやすい大学です
【指導教授からのコメント】
理工学部機械工学科 尾池 守 教授
卒業研究ではJAXA角田宇宙センターで実験を見学することもでき、測定データや画像データの解析にあたってはモチベーションも高かったと思います。 液体窒素に微細な窒素気泡が混在する雲状のキャビテーション発生領域を、感性に基づいてより客観的に算出する画像解析手法を主体的に考案したことは、注目すべき成果です。 ヒトとしてのさらなる成長と、宇宙開発分野での活躍を期待いたします。