2024.03.05 Tue
生物科学科トピックス一覧
【生物科学科】4年ぶりに卒業研究ポスター発表会を対面開催!
―専門分野を分かりやすく―
2月24日(土)、理工学部生物科学科4年次の卒業研究ポスター発表会が、本学5号館3階学生ホールにて4年ぶりに開催され、保護者や一般来場者など、99名の方々が来場し、発表会は盛会裡に終わりました。
学生たちは、約1年間にわたり取り組んできた研究成果をポスター用に整理しなおし、一般来場者が理解しやすいよう、工夫を凝らしてポスターをつくりあげました。これまでの研究成果に熱を込めて論理的に説明する学生たちに、来場者や教員からも積極的に質問が投げ掛けられました。
また、学生同士でも積極的に意見交換を行いました。生物科学科の学びの一つである『サイエンス?コミュニケーション』の集大成として、これまでに培った知識や経験を存分に発揮する学生たちの姿に成長を感じました!なお、発表会では来場者による投票により海洋生物?動物?植物それぞれのコースからポスター賞が選出され、以下の学生が受賞しました。
【ポスター賞受賞者と受賞コメント】
■海洋生物コース:大見川 遥さん
指導教員:阿部 博和准教授
発表タイトル: 「海のダンゴムシ」はなぜ丸くなるのか?~球体化による捕食回避機能の評価~
発表概要:「海のダンゴムシ」はなぜ丸くなるのかを研究し、「球体化は小型のハサミ型の捕食者に対する防御として働く」という結論を得ました。仮説の検証として多くの被食実験を行い、その結果を動画でも検証するなどの工夫を凝らしました。計測結果については、重回帰分析やロジスティック回帰分析といった統計学を活用して、上記の結論を得ることができました。
受賞コメント:私は研究が大好きで、今後は大学院に進学して研究を続ける予定です。これからは、更に質の高い研究を行い、学会でも受賞できるように精進していきたいと思います。
■動物コース: 成田 歩さん
指導教員: 辻 大和 准教授
発表タイトル: 糞虫類による二次散布がニホンザルに散布された種子の発芽に与える影響
発表概要:宮城県金華山島の糞虫類(糞食性コガネムシ)の活動時期やサル糞内種子の埋込割合?深度を評価し、糞虫類による二次散布が植物の適応度に与える影響を明らかにしました。調査の結果、サル糞内種子と糞虫類の活動量は、種類ごとに季節変化することがわかりました。考察と結論としては、サルによって夏に散布された3種類の種子は、センチコガネ類によって二次散布される可能性が高く、プラスの効果があること、また糞虫類の二次散布の効率は、糞虫類の活動性?埋め込み能力と一次散布樹種の相互作用で決まることを導きました。
受賞コメント:ポスターの制作にあたっては、なるべくシンプルなデザインを使い、来場者にとってわかりやすい説明となるように心掛けましたが、凝るべきイラストについては丁寧に仕上げたことが結果につながったと思います。
■植物コース: 円谷 圭一郎さん
指導教員:中川 繭 准教授
発表タイトル: ミヤマオダマキの草丈に影響を与える環境要因
発表概要:ミヤマオダマキの花茎の伸長は生育場所の環境によって影響されるかどうかを研究しました。調査の際は、先行研究の結果も踏まえたうえで低温処理後の環境による開花と草丈への影響を調べました。実験の結果、ミヤマオダマキの低温処理後の環境において、①十分な光量は花茎の伸長と開花を促進すること、②高い気温は開花を促進し、低い気温は花茎の伸長と開花を抑制する効果があることが判明しました。
受賞コメント:今回の受賞は、自分の力だけでは到底叶いませんでした。ポスター発表にあたり、研究仲間にも助けられましたが、なによりも丁寧に指導にあたってくださった中川先生に感謝したいと思います。先生、本当にお世話になりました。
また、学生同士でも積極的に意見交換を行いました。生物科学科の学びの一つである『サイエンス?コミュニケーション』の集大成として、これまでに培った知識や経験を存分に発揮する学生たちの姿に成長を感じました!なお、発表会では来場者による投票により海洋生物?動物?植物それぞれのコースからポスター賞が選出され、以下の学生が受賞しました。
【ポスター賞受賞者と受賞コメント】
■海洋生物コース:大見川 遥さん
指導教員:阿部 博和准教授
発表タイトル: 「海のダンゴムシ」はなぜ丸くなるのか?~球体化による捕食回避機能の評価~
発表概要:「海のダンゴムシ」はなぜ丸くなるのかを研究し、「球体化は小型のハサミ型の捕食者に対する防御として働く」という結論を得ました。仮説の検証として多くの被食実験を行い、その結果を動画でも検証するなどの工夫を凝らしました。計測結果については、重回帰分析やロジスティック回帰分析といった統計学を活用して、上記の結論を得ることができました。
受賞コメント:私は研究が大好きで、今後は大学院に進学して研究を続ける予定です。これからは、更に質の高い研究を行い、学会でも受賞できるように精進していきたいと思います。
■動物コース: 成田 歩さん
指導教員: 辻 大和 准教授
発表タイトル: 糞虫類による二次散布がニホンザルに散布された種子の発芽に与える影響
発表概要:宮城県金華山島の糞虫類(糞食性コガネムシ)の活動時期やサル糞内種子の埋込割合?深度を評価し、糞虫類による二次散布が植物の適応度に与える影響を明らかにしました。調査の結果、サル糞内種子と糞虫類の活動量は、種類ごとに季節変化することがわかりました。考察と結論としては、サルによって夏に散布された3種類の種子は、センチコガネ類によって二次散布される可能性が高く、プラスの効果があること、また糞虫類の二次散布の効率は、糞虫類の活動性?埋め込み能力と一次散布樹種の相互作用で決まることを導きました。
受賞コメント:ポスターの制作にあたっては、なるべくシンプルなデザインを使い、来場者にとってわかりやすい説明となるように心掛けましたが、凝るべきイラストについては丁寧に仕上げたことが結果につながったと思います。
■植物コース: 円谷 圭一郎さん
指導教員:中川 繭 准教授
発表タイトル: ミヤマオダマキの草丈に影響を与える環境要因
発表概要:ミヤマオダマキの花茎の伸長は生育場所の環境によって影響されるかどうかを研究しました。調査の際は、先行研究の結果も踏まえたうえで低温処理後の環境による開花と草丈への影響を調べました。実験の結果、ミヤマオダマキの低温処理後の環境において、①十分な光量は花茎の伸長と開花を促進すること、②高い気温は開花を促進し、低い気温は花茎の伸長と開花を抑制する効果があることが判明しました。
受賞コメント:今回の受賞は、自分の力だけでは到底叶いませんでした。ポスター発表にあたり、研究仲間にも助けられましたが、なによりも丁寧に指導にあたってくださった中川先生に感謝したいと思います。先生、本当にお世話になりました。