2022.05.17 Tue
国際交流?留学TOPICS

【留学OB/OG(卒業生)】誇り持ち、医療現場の第一線で働く(米?ネブラスカ大学リンカーン校)ロンホヴディ あずさ(文)


ロンホヴディ あずささん(旧姓 松本、平15文)
Nurse Practitioner(上級看護師)
3年次に長期交換留学プログラムで米国ネブラスカ大学リンカーン校へ留学。
現在、米国ネブラスカで看護師として勤務。
――英語との出会いは。
幼い頃から英語が好きでした。専大附属高3年の時に導入されたホームステイプログラムでニュージーランドへ。初めての海外生活が楽しくて楽しくて。文法もライティングも苦手だけど、コミュニケーションが大好きだったので、大学では長期留学しようと決めていました。
――3年次で米国ネブラスカ大学リンカーン校に長期交換留学へ。
まる1年間、留学できるプログラムがネブラスカだという理由で選びました。私が住んだ寮には、全世界から留学生が集まっていました。へたな英語でもとにかく使ってみる、そうすると上達します。とにかく、いろいろな人と交流したいというのが、私の英語の出発点です。
Ronhovde_Azusa
――文学部から看護師へ。きっかけやお仕事について教えてください。
留学中に夫と出会い、卒業後すぐに再渡米して結婚。専大で取得した英語の教員免許は、米国では生かすことができません。そこで思い出したのが、小さい頃からの夢だった看護師。ネブラスカ大学メディカルセンター看護科で学びました。専門用語には手を焼き、最初は教科書1ページを読むのにも何時間もかかっていました。資格を取得し、地元の病院で脳神経内科や外科を担当して14年。昨年、上級の看護職であるナース?プラクティショナー(Nurse Practitioner)のライセンスを取得しました。
ナース?プラクティショナーは一般の看護師と違い、カルテのレビュー、診察、診断、薬や治療の処方、経過観察などを行います。資格取得のために博士号も取りました。
医師とのコミュニケーションを通して、ほかの医療従事者とチームでケアします。脳神経外科に緊急搬送された患者さんの検査結果を解読し、治療を提供します。緊急措置は1秒を争います。例えば、搬送された時は体が動かず言葉も出なかった患者さんが適切な治療の結果、普通の生活を送ることができるようになるのです。回復された患者さんを見ると、とても励みになります。
――この2年はコロナ禍に見舞われました。
新しい病気だから治療計画も度々変わり、毎日が嵐のよう。残念ながら亡くなる方もいました。ナースとは、手を差し伸べて患者を助ける仕事です。けれどコロナでは触れることが許されない。何かしてあげたいのにできないのはつらかった。まだまだ大変な日々は続いていますが、ナースとして、素晴らしい仲間とともに第一線で働いていることに誇りを持っています。
専大生へのメッセージ
If you can dream it, you can do it.
By Walt  Disney 

 
有名な言葉なので、知っている人も多いでしょう。「夢を描くことができればきっとできる」。今はさまざまな活動が制限され苦しい状況です。でもだからこそ、できること、やりたいことをクリエイティブに考えて突破していこう。私自身、仕事をしながら家庭を持って、資格の勉強もして、とギブアップしそうな時がありました。そんな時、同僚がかけてくれた言葉は「It’s mental」。どれだけ踏ん張れるか、気持ち一つだよって励ましてくれました。今は不可能なことでも、いつかかなうと信じて、自分が心に決めた「夢」に向かって、しぶとく踏ん張ってほしいと思います。

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