2024.02.29 Thu
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【東南アジア?スタディツアー】アジア各国の学生との交流が、日本を考え直すきっかけに。(タイ?タイ商工会議所大学)清水 樹(商)

アジア各国の学生との交流が、日本を考え直すきっかけに。

清水 樹
商学部 マーケティング学科
3年次に東南アジア?スタディツアーでタイ商工会議所大学(タイ)に留学
なぜ留学に参加しようと思いましたか。どのような準備をしましたか。
  元々、海外への関心が高く、様々な国の歴史や政治について独学で学んでいました。大学のプログラムでは、旅行では得られない貴重な体験ができると考え、参加を決めました。特にタイに魅力を感じた理由は、自分自身、西洋文化に比べタイの文化に馴染みがなかったため、より多くの発見があるのではないかと考えたからです。事前研修などを通して、タイ独自のマナーや日本とタイの交流や共通点を知り、現地でのコミュニケーションが上手くいくように準備しました。  
P6 東南アジア 清水さん
タイ商工会議所大学1留学先のタイ商工会議所大学
東南アジア?スタディツアーは前半がオンラインでの研修、後半が実際にタイに渡航しての研修でした。オンラインでの研修について教えてください。
 オンライン研修の内容は受入先大学の教授によるタイ語とSDGsの授業でした。現地で、最終的にテストやプレゼンテーションを行う予定だったため、オンラインとはいえ、真剣に取り組む必要がありました。しかし、非対面ということから、「留学」という実感がいまいち湧かず、研修に身が入らないこともありました。オンライン研修をより充実したものにするためには、自分の理解度に素直になることが大切だと私は考えます。オンライン研修では、表情や行動から意思を察するという非言語のコミュニケーションが少なく、先生にとっては、学生の性格や理解度を測る事が非常に困難です。それを解消するためにも、わからないことはわからないと正直に伝え、自分の要求を明確にする事がオンライン研修で学びをより深くするためのコツだと思います。また、オンライン研修で過ごす時間は現地での対面の研修にも影響するため、授業内容をしっかり理解しておくべきだと考えます。  
実際にタイに渡航してみて、どうでしたか。また、英語での研修について苦労した点はありますか。
 タイでの生活で最も衝撃的だったことは、街中のタイ語の多さです。私が今までに訪れたことのある国は英語に馴染みのある国が多く、英語だけで移動や買い物を比較的簡単に行うことができました。しかしタイでは、街中の看板やお店の名前などタイ語のみ表記が多く、現地の店員さんなども英語を話せない人が多いので、英語だけで生活を送ることに大変苦労しました。現地の滞在を楽しくするためにも、タイ語の授業や自習に熱心に取り組むことをお勧めします。
 英語での研修ですが、授業については、先生達はパワーポイントなどのスライドを活用しながら、理解しやすい英語を使って教えてくださったので、要点の理解にはあまり困りませんでした。また、いつでも質問を受け入れてくださる環境で研修の時間を過ごす事ができました。しかし、先生のお話を細部まで理解することや自身のアウトプット能力については、自身の英語の未熟さを実感しました。特にフィールドワークでは、現地の留学生とコミュニケーションを取る機会が多く、そこでは自身の気持ちや考えを十分に伝えることができませんでした。現地の大学の人々は私たちの考えを理解しようと懸命に耳を傾け、何度もコミュニケーションを図ってくれたので、いつまで経ってもそれに報いることのできないことが悔しく、申し訳ないと感じるようになりました。
MicrosoftTeams-image (8)タイ商工会議所大学での授業の様子

清水さん写真1
留学して得たこと、留学を志す人へのメッセージ
 留学先大学には、周辺の国々から留学生がたくさん通っており、フィールドワークや学外での交流を通して、彼らと親睦を深めることができました。普段、外国人との関わりが少ない私にとって、アジアの繋がりを感じる事ができるかけがえのない経験でした。また、彼らとの交流の中で、日本の文化や歴史についての意見を求められることもあり、自身のルーツである日本の慣習についても考え直すきっかけにもなりました。
 多くの学生が懸念するように、現地での生活の中で、私も自身の語学力の低さや異文化理解の難しさを実感しました。しかし、そんな状況でも、私には多くの刺激的な生活と素晴らしい出会いがありました。少しでも海外に興味がある方は是非留学にチャレンジしてください。きっと自身の成長に繋がる体験がそこには待っています。


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